中学三年生のある日

私が中学三年生の夏に、


友達と遊びに出掛けた。

 

私は活発なタイプではなく、オタクな


タイプで、1人部屋にこもるか、

 

友達2人とべったり遊ぶ子どもだった。


あまり遊びに出ない私が、たまたま


遊びに出掛け、家に帰ると、


私の机から、教科書、本、漫画、


色々無くなっていた。


私はびっくりして、わけがわからず


周りを見渡した。


居間には父が酒を昼間から飲み、


横になっていた。


父の機嫌を損ねるのは、我が家の危機だから


みんな触らないようにする。


私の机から何もかもないと探すと、


父が、「俺が仕事してるのに、遊びに行く


お前が悪い」と不機嫌に叫んだ。


は?おかしい。


私の思いに、母は、お前が悪いと言った。


姉も、兄も。次々にお前が悪いと言った。


他にも何か言われたけど、頭が真っ白に


なっていて、覚えていない。


私は滅多に遊びに行かない。


夜帰って来たわけじゃない。


誰も私の味方をしてくれない。


外に出て、独り泣きながら、畑から、


教科書たちを土を払いながら、引き上げた。


面白いぐらいに、必死で父は埋めたんだろう


畑にそれは何十冊も埋まり、ほとんどに


まるで苗を植えたみたいに、土が


被さっていた。


教科書は手加減した雰囲気で、


漫画は破れていて、ボロボロ。


友達から借りた小説本は、穴が空いていた。


友達に買って返すお金も無い。


理由も言えなくて、結局、本は返せなかった